冬でも外壁塗装はできるもの?②
前回の冬場の外壁施工監理の内容の続きからになります!
▷職人さんの体調管理
外壁塗装の施工管理は、工事の管理だけではなく、工事をする職人さんの管理も大切。
職人さんの体調が悪いまま作業を進めてしまっては、外壁塗装を丁寧に行うことができなかったり、足場の上を行き来するため、無理をすると足場から落ちて怪我をするという危険も招いてしまいます。
外壁塗装工事は、職人さんがいなければ進められないため、実際に作業をする職人さんが万全の体制で動けることは、外壁塗装の大前提になります。
▷作業スケジュール管理
外壁塗装をスムーズに進めるために、作業スケジュールの管理を入念に行うことも重要です。
外壁塗装は天候に左右されやすい工事のため、全体のスケジュールを組むことはもちろん、工事期間中も毎日天候や外壁の状態に敏感でいなければいけません。
冬場は雪が降ったり、晴れていても霜が降りてスケジュール通りにいかないこともあり、天気や気温の変化を読み取る重要性にも関係してきます。
▷材料や道具の管理
外壁塗装は、外壁に塗る塗料や、コーキング材(シーリング材)と呼ばれる樹脂、これらを使うための機械や道具など、さまざまなものを使います。
材料や道具をきちんと管理できていなければ、塗料を塗りたい時に塗れなかったり、数が不足するといったトラブルが起きてしまい、適切な工事ができないことに繋がってしまいます。
▷塗料の使い方を守る
外壁塗装で重要になる塗料ですが、職人さんは何も考えずにただ塗っているのではなく、以下のようなさまざまな規則を守って塗っています。
▷塗り回数
外壁塗装の塗料は、下塗り・中塗り・上塗りというように、塗料を3回塗り重ねるのが基本ですが、外壁材の種類や外壁の状態、塗料の種類によって、塗る回数が増えたり減ったりすることがあります。
あなたのお家がどんな状況なのか、あなたがどんなお家にしたいのかを職人さんがしっかり理解して、適正な回数で塗料を塗っていく必要があるんです。
▷希釈量(きしゃくりょう)
希釈量とは液体をどのくらい薄めるかの値で、外壁塗装の塗料は各メーカーごとにたくさんの種類がありますが、全て希釈量が決められています。
そもそも、外壁塗装の塗料はそれだけで使うことはできず、塗料に水や溶剤を混ぜて薄めてから使います。
決められた量で薄めなければ、塗料の効果が十分に発揮されなくなったり、仕上がりが悪くなるなど、外壁塗装の失敗に繋がってしまうんです。
▷乾燥時間
外壁塗装は塗料を塗る作業がメインですが、実は塗る作業と同じくらい大切なのが、塗料を乾燥させる工程です。
塗料ごとに「○時間以上乾燥させる」という時間が決められており、この時間を守らなければ、いくら丁寧に塗料を塗っても台無しになってしまうんです。
外壁塗装の塗料は、下塗り・中塗り・上塗りというように3回塗料を塗り重ねていきますが、それぞれ乾燥時間が違う塗料もあるので、きちんと把握して塗らなければいけません。
また、冬は夏の暑い時期に比べて塗料が乾燥しにくくなり、乾燥時間を規定よりも長めに取るなど、職人さんの的確な判断が求められるので、気温や湿度の把握が大切ということにも関係してきます。
▷塗る量
外壁塗装の塗料は、各塗料ごとに塗る量も決められています。
塗料は一般的に、15kg前後の一斗缶に入れられていることが多く、1缶で塗れる面積や、1㎡で塗れる量などが塗料によって違います。
塗料は外壁に塗って固まると、塗膜(とまく)と呼ばれる薄い膜になりますが、決められている量よりも少なく塗ってしまうと、塗膜が本来の厚みよりも薄くなり、塗料の持つ効果を発揮できなくなってしまいます。
逆に、決められている量よりも多く塗ってしまうと塗膜は厚くなり、塗膜が厚くなればお家を守る力も強くなると思われがちですが、逆に塗膜が剥がれやすくなってしまうんです。
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